18.9.2.

南ユダ王国の第8代の王となったのがヨアシュです。ヨアシュは、どのような王だったのでしょう。

1.ヨラム、アハズヤ、アタルヤの治世

ヨシャパテが死んだ後、彼の息子ヨラムが南ユダ王国の王となりました。ヨラムは、自分の王位が確立すると、自分の地位を守るために、自分の「兄弟たちをひとり残らず剣にかけて殺し」(21:4)てしまいました。また、ヨラムは、「アハブの家の者がしたように、イスラエルの王たちの道」に歩み、「主の目の前に悪を行」い(21:6)、南ユダ王国に偶像礼拝を復活させたのです(21:11)。それは、ヨラムの妻が、北イスラエル王国の悪王「アハブの娘」であったらからです(21:6)。その結果、南ユダ王国は祝福を失っていきました。ヨシャパテ王の時代に南ユダ王国に従っていたエドムが反逆して離れていきました。それは、ヨラムが「主を捨て去ったから」(21:10)です。また、今まで貢を納めていたペリシテ人とアラビヤ人も「ヨラムに敵対し」(21:16)、エルサレムに来て、王宮の「すべての財産と彼の子や妻たちを奪い去っ」(21:17)てしまいました。さらに、主がヨラムの「内臓」を打たれたので、彼は「不治の病」になりました(21:18)。そして、彼は「重病の床」(21:19)で、「愛されることなく世を去った」(21:20)のです。
ヨラムの次に南ユダ王国の王となったのは、アハズヤでした。(幼名はエホアハズ。21:17)。アハズヤも「アハブの家の道」(22:3)に歩み、「主の目の前に悪を行」(22:4)いました。それは、アハズヤの母アタルヤがヨラムの妻であり、「アハブの娘」であり、「彼の助言者で、悪を行わせたから」(22:3)です。しかし、アハズヤは、戦いに巻き込まれて、殺されてしまいました(23:6-9)。
「アタルヤは、自分の子が死んだと知ると」(22:10)、自分が王となりました(22:12)。そこで、自分の地位を保つため、ダビデの家系にある「王の一族」(22:10)を殺してしまいました。しかし、「アハズヤの子ヨアシュ」(22:11)だけは、エホシェバによって救い出され、「神の宮に六年の間、身を隠」(22:12)されたのです。アタルヤは、神殿を壊し、神にささげるべきいけにえをバアルのために用いました(24:7)。こうして、南ユダ王国にさらに偶像礼拝へと陥り、神の祝福を失っていきました。

2.神殿を修復したヨアシュ

アタルヤの治世の「第七年目」に、祭司エホヤダは、南ユダ王国の指導者たちを集め、神殿でヨアシュを王とする契約を結びました(23:1-3)。そして、ヨアシュに「王冠をかぶらせ」、「彼を王と宣言」し、「油をそそぎ」、ヨアシュを正式に王として就任させたのです(23:11)。南ユダ王国の人々は、ヨアシュが王となったことを喜び、賛美をささげました。それを知ったアタルヤは「自分の衣服を引き裂き、『謀反だ。謀反だ』と」(23:13)叫びましたが、彼女は捕らえられ、処刑されてしまいました(23:14-15)。こうして、ヨアシュは、「七歳で王となり」(24:1)ました。そして、ヨアシュは、「主の目にかなうことを行」(24:2)いました。
やがて、「ヨアシュは主の宮を新しくすることを志し」(24:4)ました。それは、アタルヤによって、神殿が破壊され、荒れ果ててしまっていたからです(24:7)。神殿を修復するための費用を作るために、ヨアシュは、「一つの箱」を作らせ、「主の宮の門の外側」に置きました(24:8)。すると、南ユダ王国の「すべてのつかさたち、すべての民が喜んで、それを持って来て、箱に投げ入れ、ついにいっぱいに」(24:10)しました。ヨアシュと「エホヤダは、これを主の宮の奉仕の仕事を行う者に渡し」(24:12)、工事する人々を雇い、「神の宮を元のとおりに建て、これを堅固に」(24:13)しました。ヨアシュは、神殿を建て直しただけではなく、人々の信仰を立て直したのです。そのため、南ユダ王国には平和と繁栄が与えられ、ヨアシュは、「四十年間」という長い期間、南ユダ王国を治めることが出来たのです。

3.背教したヨアシュ

祭司エホヤダは、「長寿を全うして」、「百三十歳」で死にました(24:13)。すると、南ユダ王国の「つかさたちが来て、王を伏し拝ん」で、偶像に仕えるよう説得しました。そして、「王は彼らの言うことを聞き入れ」てしまったのです(24:17)。その結果、人々は、「主の宮を捨て、アシェラと偶像に仕え」(24:18)るようになってしまいました。エホヤダがいなくなってしまった途端に、ヨアシュの信仰も無くなってしまったのです。結局、ヨアシュの信仰は、エホヤダに頼った、エホヤダに支えられた信仰だったのでしょう。ですから、ヨアシュが「主の目にかなうことを行った」のは「エホヤダが生きている間」だけでした(24:2)。
「彼らのこの罪過のため、御怒りがユダとエルサレムに」(24:18)下りました。「主は、彼らを主に立ち返らせようと預言者たちを彼らの中に遣わし、預言者たちは彼らを戒めたが、彼らは耳を貸さなかった」(24:19)のです。エホヤダの息子ゼカリヤは、「神の霊」に満たされた、言いました。「神はこう仰せられる。『あなたがたは、なぜ、主の命令を犯して、繁栄を取り逃がすのか。』あなたがたが主を捨てたので、主もあなたがたを捨てられた。」(24:20) しかし、ヨアシュは、その言葉を聞いて、悔い改めることをせず、「主の宮の庭で」、「彼を石で打ち殺」させてしまったのです(24:21)。ヨアシュは、「ゼカリヤの父エホヤダが自分に尽くしてくれたまことを心に留めず、かえってその子を殺し」(24:22)てしまいました。
その後、「アラムの軍勢」(24:23)がエルサレムに攻めて来ました。そして、ヨアシュは、敵の小さな軍勢に打ち負かされてしまったのです。それは、ヨアシュが「主を捨てたから」(24:24)です。さらに、ヨアシュは「重病」となり(24:25)。「病床で」殺されてしまいました(24:25)。ヨアシュが主を捨ててしまったので、主もヨアシュを捨ててしまわれたのです。

主は、主を求める者と共にいて下さり、祝福して下さいます。しかし、主を捨て去るなら、私たちも主に捨て去られてしまうのです。心から主を愛し、慕い求め、礼拝し、信頼し、主に従う者となりましょう。

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