18.5.6.

王室の役人の息子のいやし

ヨハネ4:46-54

イエスは、カナにおいて、「第二のしるし」(54)として奇跡を行われました。
それは、「王室の役人」(46)の息子をいやすという奇跡です。

 

 

1.主に助けを求める

「カペナウムに…王室の役人」がいました。
「王室の役人」とは、ガリラヤ地方の領主ヘロデ・アンティパスに仕えた役人のことです。
ですから、「王室の役人」といえば、大臣や高級官僚のような高い地位の人のことです。
彼には、財産も名声も権力もあり、何もかも満ち足りていたことでしよう。
しかし、彼の息子が「病気」(46)で、「死にかかっていた」(47)のです。
そのような時、「王室の役人」は、イエスのうわさを耳にしました。
そして、イエスだったら、自分の息子を癒し助けてくれるかもしれないと期待しました。
それで、彼は、イエスに助けを求めて、イエスのもとに来たのです。
「王室の役人」は、息子の病気を治すために、今まで、多くの医者を訪ね、
あらゆる治療法を試み、そのために多額の費用もかけたことでしょう。
しかし、彼の息子は良くなるどころか、「死にかかっていた」のです。
彼は、日ごろ、自分の高い地位や財産や権力を誇り、頼みにしていたかしれません。
しかし、どんなに高い地位や財産も権力も、瀕死の息子を救うことはできませんでした。
どんなに高い地位や財産も権力も、人生の問題解決には役に立たず、無力です。
私たちの助けは、天地の造り主である主から来るのです。詩篇121:1-2
主は、力のある方、私たちを助けることの出来る方です。詩篇18:2-3
私たちも、主の助けを期待して、主の元に行こうではありませんか。
詩篇50:15。苦難の日にはわたしを呼び求めよ。
わたしはあなたを助け出そう。あなたはわたしをあがめよう。
ヘブル4:16。ですから、私たちは、あわれみを受け、また恵みをいただいて、
おりにかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。

2.見ずに信じる信仰を持つ

「王室の役人」は、イエスの元に行くと、
「どうか私の子どもが死なないうちに下って来てください」(49)と必死に頼みました。
しかし、イエスは、「帰って行きなさい。あなたの息子は直っています」(50)と答えました。
これは、この「王室の役人」に信仰のチャレンジを与えるためでした。
イエスは、「王宮の役人」が単にイエスに期待するだけではなく、
イエスを信じる真の信仰へと引き上げようとされたのです。
信仰とは、「望んでいる事がら」が必ずその通りになるとの「保証」です。ヘブル11:1
この「保証」という言葉は、ギリシャ語で「ヒュポスタシス」といい、
「実在(real, existence)、実体(substance)、本質」という意味があります。
つまり、信仰とは、「望んでいる事がら」すなち「希望」を、
実在させるもの、実体化するもの、実現させるものであるということです。
信仰とは、希望することが、実在化、実体化、実現化していることを信じることなのです。
まだ「目に見えないもの」が現実のものとなっていることを「確信させるもの」です。
アブラハムも、主からイサクをささげるようにと語られた時、
イサクの代わりに、いけにえの羊が備えられていることを信じました。創世22:8
「王室の役人」は、イエスに文句を言うこともなく、疑うこともありませんでした。
息子が直ったという保証は何もありませんでしたが
「あなたの息子は直っています」という「ことばを信じて、帰途に」(50)つきました。
すると、道の途中、彼は自分の方に向かって来る「しもべたち」に出会いました。
「しもべたち」は、主人に「息子が直った」ことを知らせました。
イエスが言われた通り、「王室の役人」の「息子」は、癒されていました。

主は、信仰のあるところに働かれます。
逆に、不信仰は、イエスの力ある働きを妨げてしまうものとなってしまいます。
ナザレでは、人々の不信仰のゆえに、奇跡を行うことはありませんでした。マルコ6:56
この奇跡に似た奇跡は、「百人隊長のしもべの癒し」です。マタイ8:5-13
イエスは、百人隊長に「行って、直してあげよう」(7)と言われました。
しかし彼は「ただ、おことばを下さい。そうすれば、私のしもべは直ります」(8)と答えました。
イエスは、百人隊長の立派な信仰に驚かれました。
そして、イエスは言われました。「さあ行きなさい。あなたの信じたとおりになるように。」(13)
聖書は言っています。「すると、ちょうどその時、そのしもべはいやされた。」(13)
主は、私たちにも語っておられます。「あなたの信じたとおりになるように。」
「もしあなたが信じるなら、あなたは神の栄光を見る」(ヨハネ11:40)
この「王室の役人」への信仰のチャレンジは、私たちへのチャレンジでもあります。
主は、今も、私たちに主を信じるように求めておられます。

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