220123

今年も私たちは主とともに歩み、証しの生活に励んでいきたいと思います。しかし、私たちを妨害するさまざまな問題が起こることも予想されます。エジプトを脱出したイスラエルの民にもアマレク人たちが略奪しようとやってきました。イスラエルはどのように勝利したのでしょうか。

１．勝つためには戦わなければならない

神の御手によってイスラエル人はエジプトを脱出し、神の臨在とともに荒野を旅しましたが、アマレク人たちが襲ってきたのです。イスラエルは急遽、兵を集め、アマレクと戦いました。イスラエルの人々は、少し前まで奴隷生活をしていて、戦いを知らず、武器もありませんでしたが、勇気を振り絞って戦ったのでしょう。

アマレクとは、アムとラカーという言葉からきていて、アムは人々、民族などの意味があり、ラカーは、奪う、捕らえるなどの意味があります。つまりアマレクは略奪隊の意味になります。アマレクは神の民から略奪し、弱らせ滅ぼそうとするサタンの働きです。

私たちも主によって罪の世界から救い出され、主とともに生きる新しい生活が始まりました。御心を行い、福音を宣べ伝え、まじめに働いたり学んだりして証のある生活をします。そして共に集まり、祈り、主を礼拝します。しかし、さまざまな妨害もやってきます。私たちは妨害に抵抗し、打ち破っていかなければなりません。妨害といっても多種多様です。問題がおこったとき、私たちは主の元に集まって祈ります。それを妨害する働きには、抵抗し戦って勝利しなければなりません。

２．祈りによって神の力を受けることができる

このアマレクとの戦いで、モーセが手を上げているとき、つまり祈っているとき、イスラエルが優勢になり、祈りをやめると劣勢になりました。勝つために必要なのは祈りでした。このことから、私たちは３つのことがわかります。

2-1.祈りには力がある

アマレクはその地域で略奪を繰り返す強い民たちでした。イスラエルは奴隷生活から抜け出てきたばかりで、戦ったこともない民です。しかし、モーセが神に祈ったとき、神がイスラエルに力を与え、アマレクを打ち負かしたのです。祈りは力があるのです。主の御名によって祈るなら大きな力を発揮します（ヤコブ5:16b）。

２-２．祈りは継続することが大事

祈ったらすぐに勝利したのではありません。優勢になったのです。この優勢を続けていくと勝てたのです。祈りは継続することで勝利できるのです。私たちも祈り続けましょう（Ⅰテサロニケ5:17）。困難の中だから祈れないと言わないで、困難の中だからこそ祈り続けましょう（ローマ12:12、マルコ14:38）。祈ってすぐに結果がでないときも、失望せず祈り続けることが大事です（ルカ18:1）。

２-３．祈りを継続させるには仲間がいる

モーセは、しばらく祈りましたが、長く祈っていると疲れてきました。しかし、アロンとフルがモーセの祈りを手伝いました。こうしてモーセは一日中祈り続けることができました。祈りを続けるにはともに祈る仲間が必要です。フルはアロンと同じレビ族だったと思われています。つまり、祭司の役目がありました。私たちも神の祭司です。ともに集まり、祈りに加わることが大事です（ヘブル10:25）。そうすれば祈り続ける力が与えられ、勝利していけるのです。

教会は神の家であり、祈りの家です（イザヤ56:7c）。教会でもたれる祈り会でも、各部の祈り会でも、ぜひ祈りに来てください。

３．祈るとき、主が私たちのために戦われる

イスラエルが勝利したとき、モーセは祭壇を築き、アドナイ・ニシ（主は我が旗）と呼びました（出エジプト17:15）。そのころ、旗は各部族の目印であり、その旗の元にある者が、その旗の民でした。イスラエルは主の民ですから、イスラエルは主の元に集まり、一つとなります。私たちの主はイエスです。イエスの元に集まりましょう。

また、アドナイ・ニシは、「主の御座の手」という意味で（出エジプト17:16）、主のおられる天の御座に向かって手を伸ばして差し出した様子が旗のようだったのでしょう。私たちも主に手を上げて祈り求め続けていきましょう。そのとき主がアマレクと戦われるのです。

3500年前、イスラエルが神に祈りながら勝利したことは、「代々にわたって」とあるように、今の時代でもそうです。私たちは戦いに行くのですが、戦われるのは主です（出エジプト17:16、14:13-14）。この世界には困難がありますが、大切なのは、私たちが祈り続けるということなのです。

イスラエルが前進するのを、アマレクが妨害したように、私たちが主とともに歩む生活を妨害するアマレクがあります。私たちはこのアマレクの妨害に抵抗していかなければなりません。その勝利の秘訣は祈りです。困難に耐え、祈り続けていきましょう。そうすれば主が私たちのために戦われ、私たちは勝利し、アマレクの妨害は消え去るのです。