16.12.4.

主を信じきったマリヤ

ルカ1:26-55

ある時、突然、マリヤの目の前に、御使いガブリエルが現れ、
神様からの驚くべき内容のメッセージを伝えました。
マリヤは、そのメッセージをどのように受け止めたのでしょうか。

1.主の言葉を信仰をもって受け入れる

御使いガブリエルは、マリヤが「男の子」(31)を産むと告げました。
そして、その子は「いと高き方の子」(32)と呼ばれ、「ダビデの王位」(32)が与えられ、
「その国は終わることがありません」(33)と言われました。
その子がユダヤ人たちが昔から待ち望んで来た救い主(メシヤ)であるということです。
マリヤが救い主の母として選ばれたということは、驚くべきことでしたが、
それ以上に驚くべきことは、マリヤが結婚もしていないのに身ごもるということでした。
ですから、マリヤは、当然、「どうしてそのようなことになりえましょう。
私はまだ男の人を知りませんのに」(34)とガブリエルに問いかけました。
マリヤは「どのようにしてそれが成されるのでしょう」と尋ねたのです。
マリヤは、神様からの言葉を信仰をもって受け止め、
主がこれからなさろうとしておられることに関心を示し、期待を持ったのです。
ガブリエルの答えは、人の知恵や方法や努力によるのでなく、
「聖霊」が臨み「いと高き方の力」が働かれることによって、可能になるということでした。
ですから、ガブリエルは、「神にとって不可能なことは一つもありません」(37)と言いました。
私たち人間が関心を持つことは、「どのようにして起こるのか」ということでしょう。
しかし、大切なことは、「どのようにして成されるのか」ではなく、
「どなたが成されるのか」ということなのです。
私たちは、神様からのメッセージ、御言葉に対してどのように応答するでしょうか。
「そんなことはあり得ない」、「それは出来ない」、「不可能だ」、「無理」と、
初めから否定的になって、それを拒んでしまうことはないでしょうか。
不可能なことでも、聖霊が臨み、神様の力が働かれることによって可能になるのです。
マリヤのように、信仰をもって神様の御言葉を受け入れましょう。

2.主の言葉に信仰をもって従う

御使いガブリエルに対して、マリヤは「ほんとうに、私は主のはしためです。
どうぞ、あなたのおことばどおりこの身に成りますように」(38)と言って応答しました。
これは、マリヤの献身を表わす言葉でした。
マリヤが結婚前に妊娠するということは、犯罪者として取り扱われる重大な問題でした。
当時は、結婚していないのに妊娠することは、不貞の罪を犯したとみなされたからです。
結婚前に妊娠したということが知られたから、周囲の人々から中傷を受けたり、
婚約者ヨセフからも離婚を言い渡さることになるかもしれません。
それだけではなく、人々の前にさらしものになり、最悪の場合は死刑にもなることでした。
しかし、彼女は色々な言い訳を言って神様からのメッセージを拒んだり、
神様に反発したり、神様に従うことから逃げたりしませんでした。
また、自分にとって都合の良いように、勝手な解釈をしたりもしませんでした。
ただマリヤは言いました。「ほんとうに、私は主のはしためです。
どうぞ、あなたのおことばどおりこの身に成りますように。」
これは、自分の死をも覚悟した上での決心であったのです。
マリヤは自分自身を全て神様に委ね、神様からのメッセージに従おうとしたのです。
私たちは御言葉に対してどのような態度をとっているでしょうか。
御言葉に従うことによって、自分の描いていた夢が打ち砕かれるかもしれません。
また、犠牲が伴ったり、痛みを生じることになるかもしれません。
しかし、「何故ですか」と疑問や不満に思ったり、不安になったり、恐れたりせず、
また色々な言い訳を言って神様のことばを拒んだり、
神様に反発したり、御言葉に従うことから逃げたりしないで、
マリヤのように、自分自身を神様に明け渡し、神様の御言葉に従わせましょう。

3.主の恵みを感謝して賛美する

御使いガブリエルからのメッセージを受けた後、
マリヤは、親戚のエリサベツに会うために「山地にあるユダの町」(39)へと向かいました。
マリヤの声を聞くとエリサベツの胎内で子供が踊り、彼女も聖霊に満たされて言いました。
「主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう。」(45)
そして、マリヤも、神様をほめたたえて言いました。
「わがたましいは主をあがめ、わが霊は、わが救い主なる神を喜びたたえます。」(46,47)
今日、この賛美は「あがめる」のラテン語から「マグニフィカト」と呼ばれています。
ラテン語の「マグニフィカト」とは「大きくする」という意味です。
原語のギリシヤ語でも「メガリューノー」で、「大きくする」という意味です。
賛美する時には、私たちの思いを神様に集中させて神様を「大きくする」のです。
この時、マリヤは、人間的には、決して賛美出来るような状況ではありませんでした。
これから起こり得ることを考えたら、嘆きと不満の言葉が出ても仕方のない状況でした。
しかし、マリヤは、神様を「力ある方」と呼び、
神様が「私に大きなことをしてくださいました」と言って神様をほめたたえました。(49)
マリヤは思い煩ったり、悲しんだり、つぶやく代わりに、神様に感謝し賛美しました。
私たちも神様に信仰の目を向け、神様の恵みに感謝して、神様をほめたたえましょう。
どんなに目の前の問題が大きくても、神様より大きな問題はありません。
どんなに困難な問題に直面していても、神様にとって難しすぎる問題などありません。
神様がどのような「力ある方」であるか思い起こしましょう。詩篇103:2

マリヤは、神様の言葉を信仰をもってそのまま受け入れました。
そして、神様の言葉に従い、感謝と喜びをもって神様をほめたたえました。
「主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう。」
主の御言葉をそのまま信じ、受け取ることの出来る人は幸いです。
私たちも、マリヤのように、主の御言葉を信じ切る者となりましょう。