聖霊降臨

使徒2:1-42(2:1-8, 14-24, 37-42)

210523

今日はペンテコステですから、聖霊降臨の出来事について学びましょう。

1. 聖霊の満たしとは

弟子たちはエルサレムに留まり、祈り続けたました。すると、五旬節(ペンテコステ)の日に、突然、天から激しい風の音がして、炎のような分かれた舌が現れ、一人一人の上にとどまりました。そして、その場にいた120名ほどの人たちは聖霊に満たされ、聖霊によって、他国の言葉で語りだしました(使徒2:1-4)。

1)聖霊の内住と充満の違い

人は聖霊の助けによりイエスを信じ受け入れます(Ⅰコリント12:3)。すると、聖霊が人の内側に入り、共に住まわれます(ヨハネ14:16-17Ⅰコリント3:166:19)。ですから、イエス様を信じている人たちには、すでに聖霊が内住されているのです。しかし、聖霊の内住と充満は違います。聖霊の充満とは、その人の心も体も、すべてが聖霊に支配されていることです。

2)異言は聖霊充満のしるし

弟子たちは学んだことのない言語を話しだしました。人間にとって、最も明け渡すことの難しい部分が舌です(ヤコブ3:5-8)。私たちの体が聖霊に支配されるとき、聖霊が私達の舌で話し出します。それが異言です。異言には人の異言と御使いの異言があります(Ⅰコリント13:1)。この時は、その場にいた外国語を話す人たちが理解できるように、人の異言で話し出しました。

使徒の働きには、聖霊の満たしを体験した人たちのことが記録されています。そのすべての例で、彼らは異言を語っています。ですから、私たちは、異言が聖霊の満たしの最初のしるしだと信じています。

3)聖霊の充満は預言されていた

この聖霊降臨は、ヨエルの預言の成就でした(使徒2:16-18 ヨエル2:28-29)。今の時代は、だれにでも聖霊は注がれます(使徒2:38-39ヨエル2:28)。そして聖霊に充満されることができるのです。

2. 聖霊に満たされるには

1)祈り求める

弟子たちは約束の聖霊が下るよう、そして力が与えられるように祈り続けました(使徒1:14)。そしてペンテコステの日に、彼らは聖霊に満たされました。聖霊に満たされるためには、祈り求めることが必要です。主は、求める者に聖霊を与えてくださるのです(ルカ11:9-13イザヤ40:31)。

2)聖霊にゆだねる

聖霊に満たされるとき、聖霊が私達のすべてを支配します。私達も聖霊にすべてを明け渡し、舌を聖霊にゆだねましょう。そのとき、異言を語りだします。

私も聖霊の満たしを求めて長年祈っていました。そして、聖霊の満たしを体験したとき、天から聖霊が来たのではありませんでした。聖霊は私の内側にすでにおられました。聖霊が私の舌を用いて何かを語りだされたのです。

3. 福音を宣べ伝えよう

弟子たちは、聖霊に満たされたときに、力が与えられました。そして、人前に進み出て、大胆に福音を語りだしました(使徒2:14-40)。

聖霊は、私達が主の証人となる力を与えて下さるのです(使徒1:8 )。ここでいう「証人」は、ギリシャ語のマルトゥロス、つまり殉教者という意味です。ペテロやパウロのように、命をかけて人々の中で真実を伝える人です。その力は聖霊が与えてくださるのです。

私達はすべての人々に神の言葉を宣べ伝え、真実を証しなければなりません。ペテロが人々の前で説教したように、私たちも人々に証ししましょう。イエスは、世界中の人々に福音を宣べ伝えよと、私たちに命じています(マルコ16:15 )。聖霊に満たされ、力を受け、世界の人々に福音を宣べ伝えましょう。

 

イエスを信じている人には聖霊が内住されています。しかし、聖霊に満たされることが必要です。今の時代は、誰でも聖霊の満たしを受けることができます。聖霊の満たしを求めて祈り続けましょう。そして、聖霊にすべてをゆだねましょう。すると聖霊に満たされ、異言で語りだします。そして福音を宣べ伝えましょう。

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