Ⅱ歴代誌20:1-23
230827
旧約聖書では、神に敵対する勢力として、周辺諸国や大帝国が度々イスラエルに攻めて来ました。現在もイスラエルを攻撃してくる国やテロ組織が多くあります。サタンはクリスチャンに対しても同じように攻撃してくるのです。サタンの攻撃に対し、私たちはどうしたらよいのでしょうか。ユダの王ヨシャパテが、攻めてきた敵の大軍に対して、どのように勝利したかを見てみましょう。
1.毎日、主に助けを求めて祈る
ユダの王ヨシャパテは神の御心を行う良い王でした。ところが、モアブ人とアモン人、そしてセイル山の人々が連合して大軍でユダに攻め寄せてきました。ヨシャパテ王もユダの人々も彼らに対抗できる力はなく、ただ神に祈るだけでした(Ⅱ歴代誌20:3-4)。ヨシャパテ王は神に祈りました。「神は外国をも支配する力ある神です。神が私たちにこの土地を与えました。私たちが神殿で祈るなら主は聞いて下さいます。敵は私たちを追い出そうと大軍で攻めてきました。私たちは神に助けを求めます。」(20:5-13)。すると主は預言者を通して語られました(20:14-17)。ヨシャパテ王は主の御言葉を受け取り、主を礼拝しました。
私たちも主イエスによって贖われ、神の民となりました。しかし、この暗闇の世界の支配者はサタンです(エペソ6:12)。サタンは神の民を憎んでいます。それでサタンは日夜クリスチャンを悪者にしようと訴えているのです(黙示録12:10)。さらに、サタンは不従順の子らの中に働いています(エペソ2:2)。不従順の子らとは、神に従わない人々です。つまり、彼らはサタンの思いに従って行動しているのです。それで職場や学校でハラスメントや犯罪が起こっているのです。
また、サタンは自分の終わりの時が近いことを知っているので、激しく怒っています(黙示録12:12)。
しかし、私たちは、ヨシャパテ王やユダの人々のように神に助けを求めて祈りましょう(ピリピ4:6-7)。私たちは日々主に祈るとともに、祈りの家(教会)でも祈り続けていくことが大切です。
2.敵を恐れず戦いに出ていく
「この戦いは主の戦いである。敵を恐れるな。明日出陣せよ。しっかり立って動くな。」という主の御言葉がありました(Ⅱ歴代誌20:14-17)。しかし、大軍が攻めて来たとき、弱小軍が出陣すれば、すぐに全滅します。普通は恐れるものです。しかし、ヨシャパテ王は御言葉を聞いたとき、喜んで神に感謝しました。そして、ヨシャパテ王の軍隊は、主の御言葉通り、敵を恐れず、翌朝早く出陣しました。
サタンは不従順の子らの中に働き、暴言や、ひどい場合は暴行などで神の民を迫害してくることもあります。そのようなとき、何もしないで閉じこもりたいと考える人もいるかもしれません。しかし、主は私たちに「恐れないで出陣せよ」とおおせられます。神の民のために、主が戦かわれるのです。恐れて何もしないより、主の御言葉を信じて社会に出ていくことが大切です(ヘブル10:39)。社会に出ていくということは、サタンを恐れず立ち向かうことになるのです(Ⅰペテロ5:9)。私たちは、特別な能力がなくても、主の守りを信じて仕事や学校生活や近所付き合いや福音宣教などの活動していきましょう。私たちは主の守りの中にあるので(ヨシュア1:9)、サタンは逃げ去ります(ヤコブ4:7)。
3.主を賛美するとき勝利する
ヨシャパテ王は武装した兵隊の前に、賛美隊を置きました。そして、「主に感謝せよ。その恵はとこしえまで」と賛美させました(20:21)。この賛美の歌詞は、主の御名を高くかかげ、主が私たちのために戦って下さることに対する主への感謝です。また、アブラハムやダビデなどの先祖に約束された神の祝福は、今の自分たちにも、またこれからの子孫にも永遠に続くということの信仰告白です。つまり、賛美は主の御名を高くかかげ、神への感謝と信仰告白なのです。
彼らが出陣して、喜んで賛美の声を上げたとき、敵の大軍は混乱してしまいました。そして、同士討ちで全滅してしまいました(Ⅱ歴代誌20:22-23)。ユダ軍は賛美以外何もしないで勝利したのです。
私たちも主が私たちを救ってくださったこと、私たちのために戦ってくださることなどを感謝し、喜び歌いましょう。賛美は信仰告白であり、イエスの血と信仰告白はサタンに打ち勝つ力があります(黙示録12:11)。賛美をもって、声高らかに神の約束を宣言しましょう。主は私たちに力を与えてくださいます。また、サタンの攻撃から何事もなかったかのように守ってくださるのです。
まとめ:
一人一人のクリスチャンは小さい存在でも、皆で心から主を賛美すれば、サタンの軍勢は私たちを攻撃できないのです。ヨシャパテ王が賛美隊を前面に出して賛美したように、私たちも日々の活動の第一に、礼拝や祈り会に参加し、神を賛美しましょう。
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