一致して進む

士師7:15-23

22.3.13.

ギデオンは、「三百人を三隊に分け、全員の手に角笛とからつぼとを持たせ、そのつぼの中にたいまつを入れさせ」ました(7:16)。そして、兵士たちに「私を見て、あなたがたも同じようにしなければならない」、「私がするように、あなたがたもそうしなければならない」(7:17)、「角笛を吹いたなら、あなたがたもまた、全陣営の回りで角笛を吹き鳴らし、『のためだ。ギデオンのためだ』と言わなければならない」(7:18)と言いました。「三百人」の兵士たちは、ギデオンと一緒に行動しなければなりませんでした。すなわち、一致が要求されたのです。

1.一致は主の御心である

イエスは、一致の重要性について、「もし国が内部で分裂したら、その国は立ち行きません。また、家が内輪もめをしたら、家は立ち行きません」(マコ3:24-25)と語られました。同じように、教会も、不一致によって、弱くなり、力を失ってしまいます。教会が力強い勝利の教会となるためには、一致が必要なのです。しかし、残念ながら、今日、クリスチャンたちの間に一致がないために、教会は弱く、福音宣教が進まず、リバイバルが妨げられていることが多いのです。今日の社会では、個人の自由や権利ばかりが主張され、尊重されていて、その考え方の影響を受けてしまっているクリスチャンたちや教会も多いのです。

イエスは、弟子たちが一つとなるように祈られました(ヨハ17:11,21-23)。私たちが一致することは、が願っておられること、の御心なのです。ですから、もし一致しないのなら、の御心に反し、を悲しませているのです。パウロ教会に対して、「一致するように」と教えています(エペ4:2-3Ⅰコリ1:10)。

コリント教会は、聖霊の賜物が豊かな教会でしたが、一致がありませんでした。パウロは、教会に「ねたみや争い」があるなら、「肉に属している」のであって、「ただの人のように」なってしまっているのだと言っています(Ⅰコリ3:3)。また分裂分派があるのは、「ただの人たちではありませんか」とも言っています(Ⅰコリ3:4)。ガラ5:19-20では、「分裂、分派」は「肉の行い」だと言われています。そういう人は「御霊を持たず、分裂を起こし、生まれつきのままの人間です」(ユダ1:19)。

2.ビジョンと目標に焦点を合わせて一致する

私たちは、一致するために、全力を注ぐべきです。エペ4:3には「平和のきずなで結ばれて御霊の一致を熱心に保ちなさい」とあります。私たちは一致するために、自分の意志を傾け、努力しなければならないのです。私たちが自然のまま、自分の欲望のままに行動していたら、決して一致は出来ません。なぜなら、私たちの欲望と欲望がぶつかり合って、戦いになってしまうからです。

私たちが一致するためには、一つのビジョン目標に焦点を合わせなければなりません(ピリ2:2Ⅰコリ1:10)。「心を合わせ、志を一つにしてください」、「同じ心、同じ判断を完全に保って下さい」とは、「心と思いを一つにする」ということです。それは、同じ一つのビジョン目標に焦点を合わせるということです。私たちが同じ一つのビジョン目標に焦点を合わせる時、一致が生まれます。逆に、同じ一つのビジョン目標に焦点を合わせないと、一致はなくなり、それぞれが勝手なことをするようになり、何事も成し遂げることが出来ません(箴29:18)。

ギデオンの「三百人」の勇士たちは、「主のためだ。ギデオンのためだ」(7:18)、「主の剣。ギデオンの剣だ」(7:20)と叫びました。彼らは、ギデオンの心と思い、信仰ビジョンに合わせたのです。もし、私たちに一致がなく、争いがあるなら、焦点がずれてしまっているのです。分裂は、私たちが自分の考え方、やり方などにこだわる時に起こるものです。私たちが注目すべきことは、それぞれの考え方、やり方ではなく、御言葉です。御言葉が何と言っているかということに立ち返らなければならないのです。

3.一致のある所に主の臨在と祝福と勝利がある

私たちが一つになる時、そこにご自身も来て下さり、臨まれます。イエスは、ご自分の名によって集まる所に共におられると約束されました(マタ18:20)。復活したイエスは、弟子たちが一緒に集まっているところに現れました(ヨハ20:19,26)。Ⅱ歴5:13に、ソロモン神殿をささげた時のことが書いてあります。賛美する者も楽器を奏でる者も一致して賛美をささげた時、主の臨在が豊かに現されたのです。一致のある所に主の臨在があるのです。また、私たちが一つとなる所に、の豊かな祝福が注がれます(詩133:1-3)。また、は、一つとなる所に共に働いて下さり、ご自身の栄光を現して下さいます。

ヨシ6章には、エリコの城壁が崩された記事があります。イスラエルの民は主の言葉に従い、エリコの城壁を1日1回、7日目は7回まわりました。その間、イスラエルの民は、一言もしゃべってはなりませんでした(ヨシ6:10)。そして、7回目をまわった時、ヨシュアは、イスラエルの民に「祭司たち」が「角笛」を吹き鳴らしたのを聞いたなら、一斉に「大声でときの声」を上げるようにと命じました(ヨシ6:16)。「民が角笛の音を聞いて、大声でときの声をあげるや、城壁が崩れ落ちた」(ヨシ6:20)のです。ここにも一致が見られました。彼らはバラバラではありませんでした。

Ⅱ歴20章には、イスラエルアモン人モアブ人と戦う記事があります。イスラエル一致して行動した時、の驚くべき御業が現わされました(Ⅱ歴20:21-22)。一致する所に、素晴らしい主の臨在が現され、祝福が注がれ、勝利が与えられるのです。

 

イスラエルは、少人数であったにも関わらず、敵の大軍に勝利しました(7:20-21) 。「三百人」という数は、ミデヤン連合軍の13万5千人に比べたら非常に少ない数です。しかし、彼らが一致して戦った時、の勝利が与えられたのです。ギデオンの「三百人」の勇士たちのように、一致して前進しましょう。

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