マタイの福音書 13:1-23

2024年4月14日

主イエスが「4種類の土地に蒔かれた種」のたとえ話をされました。それぞれの土地は人が持っている心の態度を表わしています。人生で実を結び、霊的な成長をしていくには、心の姿勢が大切になってきます。

1.「道ばた」に蒔かれた種

「道ばた」に蒔かれた種は、鳥に食べられてしまいます。それは踏み固められてしまった、頑なな心のことです。そのような心の状態では、せっかくみことばの種が蒔かれても、悪い者に奪われてしまいます(19節)。これは悪魔のことです(マルコ4:15)。悪魔にみことばを奪われないように気を付けなければいけません。

2.「岩地」に蒔かれた種

このタイプは熱くて燃えるのも早いけど、冷めるのも早い人です。すぐにみことばを受け入れますが、根がないため、しばらくの間そうするだけで、みことばのために困難や迫害が起こると、すぐにつまずいてしまいます(20,21節)。誰にでも困難や試練が来て、人生を揺り動かされます。その時に私たちの信仰が本物かどうかが問われるのです。本物でないならば、すぐにつまずいてしまいます。私たちは困難や迫害に負けず、主に従い続ける一人ひとりでありたいです。

3.「いばらの中」に蒔かれた種

このタイプは、この世の心づかいと富の惑わしとがみことばをふさぐため、実を結ばない人たちのことです(22節)。この世の心づかいとは、心が二つに割れることを意味します。様々なことを思い煩ってしまい、神に委ねることができず、神に集中することができません。自分の力で何とかやろうとするので、疲れてしまいます。また富(お金)に執着することが信仰の成長を妨げます。人は、神と金の両方に仕えることはできません(マタイ6:24)。

4.「良い地」に蒔かれた種                                  

良い地に蒔かれるとは、みことばを聞いてそれを悟る人のことで、豊かな実を結びます(23節)。信仰を持ってみことばを受け止める柔軟な心があります。またよく忍耐します(ルカ8:15)。種が蒔かれてから、実が結ばれるまでには時間がかかります。でも忍耐して待てば、必ず収穫の時、喜びの時がきて、実が結ばれます(ガラテヤ5:22,23)。忍耐しつつ、期待して神の時を待ち望みましょう。

 

心を守り(箴言4:23)、良い心の姿勢を持てば、豊かな実を結ぶことができます。

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