使徒1:3-8、2:1-4
24.5.19.
ペンテコステの日、聖霊はどのように弟子たちに注がれたのでしょうか。
1.聖霊が与えられる約束 – 父の約束を待ちなさい
復活されたイエスは、天に帰られる前に、弟子たちに言われた。
「エルサレムを離れないで、わたしから聞いた父の約束を待ちなさい。」(使1:4)。Cf.ルカ24:49。
この「父の約束」とは、聖霊が与えられるという約束だった(ヨハ14:16-17)。
「もうひとりの助け主」、「真理の御霊」である聖霊は、
「イエスと同じ性質を持ったもうひとりの方」である。
また「助け主」である聖霊は、私たちを助けるために側に寄り添って下さる方。
「聖霊のバプテスマ」は聖霊の中に「沈められ、浸されること」、「聖霊に満たされること」。
2.聖霊の満たしの目的 – わたしの証人となります
なぜ、イエスは、聖霊の満たしを求めるよう命じられた目的は使1:8にある。
聖霊のバプテスマを受け、聖霊に満たれると、「力」を受ける。
その「力」を受ける時、イエスの「証人」となる。
「証人」とは、自分の命を犠牲にしてイエスを証する人のこと。
ペテロは3度もイエスを知らないと、否定してしまったが(マコ14:66-72)、
聖霊に満たされると、人々の前に出て、恐れることなく、大胆にイエスを証した。
そして、その後も、ペテロは、命がけでイエスを宣べ伝えた。
3.聖霊の満たしを求める – 祈りに専念する
イエスが天に上げられた後、イエスの弟子たちは、「エルサレムに帰った」(使1:12)。
「彼らは町に入ると、泊っている屋上の間に上がった。」(使1:13)
弟子たちは、「みな心を合わせ、祈りに専念していた」(使1:14)。
彼らは、イエスの言葉に従って、約10日間、聖霊の満たしを求めて祈り続けていた。
イエスを信じる者の内には、既に聖霊が内住しておられる(Ⅰコリ6:19)。
しかし、みなが聖霊を宿していても、みなが聖霊に満たされているわけではない。
イエスは「わたしのもとに来て飲みなさい」と招いておられる(ヨハ7:37-39)。Cf.ルカ11:9,13。
使2:1-4。五旬節の日になって、みなが一つ所に集まっていた。…
すると、みなが聖霊に満たされ、御霊が話させてくださるとおりに、他国のことばで話しだした。
「聖霊のバプテスマ」には、「異言」が伴っていた。Cf. 使10:44-46、19:1-7。
かつて人を恐れイエスを否定したペテロは、イエスの十字架と復活を大胆に人々に語った。
「その日、三千人ほどが弟子に加えられた。」(2:41) 教会が誕生した(2:4)。
聖霊の満たしを求めて祈ろう。「聖霊に満たされ」、「力を受け」、主の「証人」となろう。
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