16.01.31

聖霊に励まされて前進しよう

使徒9:31

イエス様が天に帰られて後、初代教会は爆発的に成長しました。どうしてそのように成長したのでしょうか。初代のクリスチャンたちはどのように歩んだのでしょうか。

1.クリスチャンたちの歩み

初代教会のクリスチャンたちは、聖霊に励まされて前進しました。彼らの行く手を阻む迫害や困難もありましたが、彼らは前進し続けました。それで信者の数も増えていきました。

初代教会のクリスチャンたちは具体的にどのような歩みをしていたかというと、財産を共有し、心を一つにし、ともに礼拝と交わりをもち、喜びと真心をもって食事をともにし、ともに神様を賛美していました(使徒2:43-47)。

また、迫害の中でも伝道し、とくに、ステパノの殉教によって散らされることがあっても、その行く先々で福音を宣べ伝えていました(使徒8:4-6)。

さらに、これまで迫害者であったパウロを恐れていましたが、バルナバのとりなしにより彼を受け入れました(使徒9:26-28)。

ともに主を礼拝し、ともに交わり、福音を宣べ伝え、たった一人の人にも心をかけていく。このような単純なことであっても主の働きを続けていくということが大切であり、神様に喜ばれることなのです。

2.神様の御業

初代教会のクリスチャンたちは前進し続けましたが、信者の数が増えていったのは、彼らの働きによるのでしょうか。確かに彼らはよく伝道していましたし、愛し合い、一致し、主を礼拝していました。素晴らしい姿でした。しかし人を導いて救って下さるのは神様です(Ⅰコリント3:6、12:3、使徒2:46-47)。

私たちが努力したから救われる人が増えるとは限りません。上手なやり方をしたら人が増えるとは限りません。しかし私たちが聖霊に励まされ、前進し続けるなら、神様が人を導き、私たちのところへ人を送って下さるのです。すなわち、聖霊に満たされ、強められ、導かれ、あらゆる機会を生かして伝道していくなら、神様が実を結ばせて下さるのです。

初代教会のクリスチャンたちの多くは普通の人々であり、一人ひとりの働きは小さかったのですが、神様がそれを用いてユダヤ、ガリラヤ、サマリヤの全地にわたり教会を築き上げて下さいました。神様の御業は、人を導いて増やすだけでなく、教会も増やし築き上げてゆくものなのです。

3.聖霊の励まし

初代教会のクリスチャンたちがこのように前進し続けることができたのは、聖霊の励ましがあったからです。神様の願いはすべての人が救われることです(Ⅰテモテ2:4)。私たちが主の証しをするとき、主の御業も現されます(マルコ16:15-18)。
福音宣教をするためにどうしても必要なのは聖霊です。聖霊は私たちに力を与え、私たちを主の証人とし、福音宣教へと導かれます(使徒1:8)。私たちを愛と喜びと平安で満たされます(ガラテヤ5:22-23御霊の実)、イエス様を証しし(ヨハネ15:26)、イエス様のことばを思い起こさせて下さいます(ヨハネ14:26)。捕らえられたときは話すべきことばを与えて下さいます(マルコ13:11)。聖霊はいつも共にいて下さる素晴らしい助け主なのです(ヨハネ14:16-17)。

私たち現代のクリスチャンたちも聖霊に励まされて前進し続けなければなりません。困難な状況はあるかもしれませんが、聖霊が力を与え助けて下さいます。その場に留まっていてはならないのです。何もできないから何もしないというのはよくありません。たとえ力がなくても、できることを前向きに取り組むことが大切です。また自分の生活だけに走り回るのも御心ではありません。私たちは神様のために働く人になりましょう(Ⅱテモテ2:3-4、ヨハネ6:27)。私たちが自分にできる神様の働きをし続けていくなら、神様がそれを用いて人を増やしたり、成長させたり、教会を生み出したり、教会を整えたりして下さるのです。困難もあるかもしれませんが、聖霊に励まされて前進しましょう!

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