Ⅱ列王記 2:1-14

2024年1月14日

エリヤとエリシャの関係は、主イエスと私たちの関係を表していると言えます。エリヤとエリシャは共にいくつかの場所を旅していますが、それぞれの場所には霊的な意味があります。二人の旅を見ていきましょう。

1.ギルガル(1節

ギルガルは古い生活を「取り除く」場所です。

ギルガルはヨシュアたちが宿営した場所であり、エジプトから完全に離れなければいけない場所でした(ヨシュア記5:9)。イスラエルの民はエジプトを脱出した後、40年間荒野を旅していました。ギルガルは40年間の荒野の旅に終止符を打つ場所です。ギルガルを越えて行かないとまたエジプト(罪とこの世)に戻っていくことになってしまうでしょう。もしくは、いつまでも同じ場所をグルグル回ることになってしまいます。

2.ベテル2節

ベテルは神に全てを明け渡す場所、神に礼拝を捧げる場所です。

ベテルはアブラハムがテントを張って、祭壇を築き、神に祈り、神を礼拝した場所です(創世記12:8)。そしてアブラハムの孫ヤコブが神に仕える誓いを立てた場所でした(創世記28:16-22)。ベテルは「神の家」という意味です。礼拝を捧げ、10分の1献金を捧げ、祈りを捧げる場所です。

3.エリコ4節

エリコは神の戦いに参加する場所です(ヨシュア記6:1-5,20)。

私たちはイエス・キリストの御名によって勝利できます。イスラエルがエリコの城壁を崩して勝利したように、私たちも勝利できます。主イエスは礼拝を越えて、更に先へ進むようにと私たちを招いています。どの領域へですか?伝道の働きをし、主イエスの弟子になっていくという領域です。

4.ヨルダン6節

ヨルダンは超自然の領域が見え始める場所です。

天が開かれて、主イエスの上に聖霊が下ってきたのがヨルダンでした(マタイの福音書3:13,164:23,24)。エリヤが天へ上って行く時、エリシャはエリヤの働きを継承する相続権、2倍の油注ぎを求めました(9節)。彼の願いはかなえられ、エリシャは天から落ちてきたエリヤの外套を取り、エリヤにあったのと同じ油注ぎを受け取りました(13節)。そしてエリシャは超自然のミニストリーへと入っていったのです。エリシャが水を打つと、エリヤと同じように(8節)、水が両側に分かれ、エリシャは渡りました(14節)。エリヤの神が自分の神にもなったのです。

 

信仰生活と教会生活には段階があります。エリシャはこのプロセスを経て、神からの祝福を受け、新しい領域に進むことができました。これは私たちの模範であり、私たちが歩むべき信仰の旅路でもあります。新年が始まりましたが、今までの古い自分と別れ、新しい歩みをしていきましょう。

Filed under: 和田一喜牧師