Iサムエル17:17-32

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新しいことに挑戦しようとするとき、自分にはできないと思い込んでしまうことがあります。仕事が割り当てられたとき、「私にはできません」という人は多いです。しかし、何事にも勇気を出して挑戦しないと、何も進まないか、あるいは後退するだけです。ダビデとエリアブの違いを通して、私たちがどのようにしたら希望をもって歩み、未来を切り開いていけるのかを学びましょう。
1.人生は心の持ちようで大きく変わる
イスラエル軍とペリシテ軍は向かい合っていました。ペリシテ軍からゴリヤテという巨人が出て来て毎日「俺と勝負しろ」と怒鳴っていました。イスラエルの兵士たちは皆恐れて何もできませんでした。ダビデの兄エリアブたちは戦場にいたので、ダビデは兄たちに弁当を届けるために戦場に行きました。そのとき、ダビデはゴリヤテがイスラエル軍を脅す言葉を聞いて怒りました。ダビデは羊飼いの少年でしたが、ゴリヤテを恐れませんでした。ダビデはイスラエルの神がイスラエルとともにおられると信じていたからです。そこでダビデは自分でゴリヤテを打ち倒そうと言いました。
多くの人たちは不安をかかえています。人によって理由は違いますが、ある人は恐れるからです。目の前の問題が大きいからではなく、自分はできないと思い込んで恐れてしまうからです。人生には様々な問題が起こりますが、それらの問題にいちいち否定的な感情を持っていたら、人生全体が暗く辛いものになってしまうのです。「できる」、「大丈夫」という自信があれば、未来は開かれていきます。「できない」、「無理」と考えるなら、未来はどんどん閉ざされていきます。未来を切り開くために必要なのは、実際的な強さよりも肯定的、信仰的な心です。どんな問題にも勝利の希望をもって行動するなら、新しい仕事や未経験のことにも、恐れずに喜んで挑戦していくことができるのです。私たちは、ダビデのように、大きな敵の前でも喜びと希望をもって歩みたいものです。
2.神を信頼する者の気持ちがわからないエリアブ
エリアブも神を信じるエッサイという人の家庭で育ちました。しかし、エリアブは神とともに歩むような信仰ではなかったようです。イスラエルの兵士たちは皆ゴリヤテを怖がって、どうすることもできないと思っていましたが、エリアブも彼らとともにいたので、彼らと同じ不信仰な考えになっていました。また、毎日ゴリヤテが出てきてイスラエル軍を脅していました。そしてイスラエル軍を壊滅させるという彼の主張を毎日聞いて、すっかりおびえてしまいました。だからエリアブはダビデの言っていることがまったく理解できませんでした。彼はダビデがただの羊飼いだからゴリヤテを倒せないと考え、ダビデを生意気と思い、怒りました。ダビデとエリアブは同じ家に育ったにも関わらず、まったく違う考えでした。
私たちはこの世の否定的、不信仰な考えから離れることが大切です。サタンの欺きによって、自分たちは「何もできない」と信じてしまうことがあります。私たちは毎日サタンの声、この世の人たちの声に耳を傾けていると弱気になってしまうのです。サタンは常にクリスチャンに言います。「おまえは失敗する」、「神はお前を愛していない」。サタンの声を聞くのをやめて、主の御声に耳を傾けましょう。
3.神とともに歩むことによって神の平安をもつことができる
ダビデの心には、常に喜びと希望がありました。なぜなら、ダビデはいつも神とともに歩んでいたからです。いつも神を賛美し、祈っていました。例えば詩篇23篇で、いつも神の恵みに満ち溢れていて、どこに行っても恵みが自分を追いかけてくることや、強い敵がいても、その敵の前で神の油そそぎを受け、力が与えられると歌っています。ダビデにとって、神は日々、恵みと力を与えてくださる存在でした。神なしの一日はありえないような生活をしていました。神を求め、神に礼拝をささげる人は、神から平安と恵みと力が与えられるのです。
私たちは時には大きな問題に直面することがあります。自分にできるだろうかと心配になるときは、主を求めましょう。主の御言葉はいつも私たちに大きな励ましを与えてくださいます。「臆病の霊ではなく、力と愛と慎みの霊を与える」(Ⅱテモテ1:7)、「主がともにおられるなら敵対できる者はいない」(ローマ8:31)、「これらの中にあっても圧倒的な勝利者となる」(ローマ8:37)、ほかにも、ピリピ4:13、Ⅰヨハネ5:5、ヨシュア1:9、イザヤ41:10、ヘブル10:39、などです。
まとめ
私たちの人生も様々な問題に直面します。そのような時、何事にも「できる」「大丈夫」という信仰的な心が大切です。エリアブはダビデと同じ家庭に育ちましたが、神とともに歩んでいませんでした。私たちは日々神を礼拝し、祈り、感謝し、神とともに歩みましょう。そうすれば、平安と希望が与えられ、何事にも肯定的、信仰的になれるのです。そして未来は切り開かれていくのです。
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