15.5.17.

主に仕えたマグダラのマリヤ

ルカ8:1-3

イエス様の12人の弟子は常にイエス様と一緒に行動していました。
また、大勢の無名の女性たちがイエス様に従い仕えていました。
その女たちの中で最初に挙げられているのが「マグダラの女と呼ばれるマリヤ」でした。
「マグダラ」はガリラヤ湖北西部にあった町で、彼女はこの町の出身者だったのでしょう。
マグダラのマリヤについては、聖書にはあまり詳しく説明されていません。
しかし、マリヤはイエス様の十字架の死と復活という重要な場面に立ち会っていました。
「マグダラの女と呼ばれるマリヤ」とは、どのような女性だったのでしょう。

1.いつも主につき従っていた

マルコ15:40,41には、マリヤのことが、
「イエスがガリラヤにおられたとき、いつもつき従って仕えていた」と説明されています。
マリヤはいつもイエス様のそばにいて、イエス様に仕えていました。
そして、イエス様がエルサレムに向かった時にも、
マリヤは自分の故郷から出て、他の弟子たちと共にイエス様について行きました。
イエス様がエルサレムでユダヤ人たちに捕えられてしまった時、
男の弟子たちはイエス様を見捨て逃げてしまいましたが、
マリヤはイエス様の十字架のそばにいて、その苦しみを見つめていたのです。ヨハネ19:25
その後、マリヤはイエス様の十字架のそばから追い払われたのでしょう。
それでも彼女は離れたところからイエス様の最後を見届けました。マルコ15:40
また、マリヤはイエス様が墓に葬られる様子も見届けました。マルコ15:47ルカ23:55
安息日が明けると、まだ朝早くて薄暗い時から、
マリヤは他の女たちとイエス様が葬られた墓に向かいました。マタイ28:1マルコ16:1,2
イエス様の墓に向かう途中から、マリヤが一足先に墓に到着したのでしょう。ヨハネ20:1
マリヤは男の弟子たちが迫害を恐れ、家に閉じこもっていたにも関わらず、
一番に家を出て、イエス様の墓を見に行ったのです。
このように、マリヤはどんなに危険があっても、どんな犠牲を払っても、
イエス様につき従い仕える人であったのです。

2.主に対する感謝と愛をもって仕えた

なぜこれほどまでにマリヤはイエス様につき従い仕えたのでしょう。
それは、マリヤがイエス様の救いに感謝し、イエス様を愛していたからです。
イエス様に出会う前、マリヤは「七つの悪霊」に取り付かれていました。
恐らく、他の悪霊につかれた人々と同様に、
肉体的にも、精神的にも、ひどく痛めつけられていたことでしょう。
マリヤの生活も人生も悪霊によって滅茶苦茶にされ、滅ぼされようとしていました。
しかし、イエス様が彼女から「七つの悪霊」を追い出し、その束縛から解放したのです。
彼女は、暗闇から光へ、サタンの支配から神様の支配へと移されました。(Cf.使徒26:18)
ルカ8:26-39に、悪霊に憑かれていた男がイエス様によって解放された話があります。
彼も正気に戻った時に、「お供をしたいとしきりに願った」と書かれています。ルカ8:38
イエス様によって悪霊から解放していただいたマリヤも、大きな喜びに溢れ、
心からイエス様に感謝し、イエス様を愛する者となったのです。
それで、彼女は心からイエス様にお従いし、お仕えしたいと願ったのではないでしょうか。
マリヤの献身と奉仕は、イエス様に対する感謝と愛の表れであったのです。
マリヤはいくらでも新しい人生、第二の人生を自分だけで楽しむことも出来たでしょう。
しかし、マリヤはイエス様への感謝と愛のゆえに、新しくされた人生をイエス様にささげ、
イエス様に従い、仕える人生を送ることを選択したのです。

3.主の現われに与り用いられた

マリヤがイエス様の葬られた墓に着くと、入口の石が取りのけられていました。ヨハネ20:1
マリヤは急いでペテロとヨハネのところに走って行って、
イエス様の墓の入口の石が取りのけられていることを告げました。
それを聞いたペテロとヨハネは急いで墓に向かい、墓が空であることを確認しました。
その時、マリヤも二人の後を追って再び墓に行きましたが、
ペテロとヨハネが去った後、マリヤは墓の外でたたずんで泣いていました。
そこに、よみがえったイエス様が現われたのです。ヨハネ20:11-18
復活したイエス様が一番最初にご自身を現わしたのは、
ペテロやヨハネでもなく、イエス様の母マリヤでもベタニヤのマリヤでもなく、
このマグダラのマリヤだったのです。マルコ16:9
マリヤは弟子たちにイエス様の復活を伝えるようにと言われました。ヨハネ20:17,18
イエス様に生涯を明け渡してつき従い仕えていたマリヤは、
イエス様の復活の第一の証人となり、最初の福音宣教者として用いられたのです。
その後、マリヤがどのような生涯を送ったのか、その記録は残っていません。
マグダラのマリヤの名前が他の女たちと記されている時、最初に挙げられています。
彼女は初代教会の中でも、重要な存在となっていたのではないでしょうか。

イエス様は私たちをもサタンの支配から救い、私たちを癒し、解放して下さり、
私たち自身も私たちの人生も新しくつくり変えて下さいました。
しかし、私たちはマグダラのマリヤのように、
イエス様に対する感謝と愛をもって、イエス様につき従い仕えているでしょうか。
どんな犠牲や危険があっても、イエス様につき従う者となっているでしょうか。
マリヤのように、主の恵みに感謝して、主を愛し、主に従い仕える者となりましょう。
主はそのような者にご自身を現わして下さり、ご自身の働きのために用いて下さるのです。

Filed under: 伊藤正登牧師