他者の失敗から悟らなかったベルシャツァル王
ダニエル5:1-31
220227
聖書には素晴らしい信仰の人たちだけでなく、悪者や失敗者も多く登場します。
今日はベルシャツァル王の話です。私たちはこの王から何を学べるでしょうか。
Ⅰ.聖書の人物の成功や失敗を見て悟ろう
ネブカデネザル王はこう言いました。「この大バビロンは私の権力によって、私の威光を輝かすために、私が造った。」(ダニエル4:30)。彼は傲慢の罪により、神は彼を打たれ、心が獣のようになってしまいました。そして野原で7年間過ごした後、神がすべてを支配されていることを知りました。
ベルシャツァル王はネブカデネザル王の息子です。ベルシャツァル王は盛大な宴会を催し、その中でエルサレムの神殿から取ってきた神の器具で酒を飲み、神の器具を汚しました。そのとき、神は人間の手の指を出現させて、文字を書きました。それをダニエルが解き明かしました。それは、ベルシャツァル王の治世を終わらせ、バビロン帝国は分割され、メディアとペルシャに分け与えられるというものでした。その晩、その通りのことが彼の身に起こりました。偉大なバビロン帝国もあっけなく滅んでしまいました。
ベルシャツァル王は父ネブカデネザル王の失敗を知っていました。しかし、彼は父の失敗を見て、何も悟りませんでした。人は、悟りがなければ獣のように滅びるのです(詩篇49:20)。
私たちは聖書を読み、信仰者たちから信仰を学ぶことができます(ヘブル12:1-2)。同様に、失敗者たちの失敗を反面教師として学ぶことができるのです。同じ失敗を繰り返してはならないのです(ダニエル5:22)。聖書の人物の失敗を見て悟ることが大切です。すなわち、何が神の御心なのかを知り、自分の生き方が変わることが大事なのです(ローマ12:2)。
Ⅱ.神の御前で高ぶらないようにしよう
ベルシャツァル王の高ぶりの罪について、ダニエルは2つの指摘をしました(ダニエル5:22-23)。それは神を侮る2つの罪についてでした。
①天の神に対して高ぶり、主の宮の器具で酒を飲んだ
私たちは神のものを勝手に使ったり盗んだり汚したりしてはなりません。
主の御名をみだりに唱えてはなりません(出エジプト20:7)。
神が言ってもいないことを神が言ったなどと言ってはいけません。
主の御名を汚してはなりません。
たとえば、主を信じる者が盗みを働いて悪事を行うなら、御名を汚すことになります(箴言30:9)。
イエスの血を汚してはなりません(へブル10:29)。
私たちはイエスの血によって罪が贖われました。ですから、もう不信仰に戻ってはなりません。二度イエスを十字架につけるようなことはいけません(へブル6:4-8)。
兄弟姉妹も神のものです。兄弟姉妹を愛しましょう(エペソ1:23)。
教会堂も教会の器具も神のものです。大切に扱いましょう。
祈り会やミニストリーなどの神の働きも神のものです。できるだけ協力しましょう。
②銀や金などの偶像の神々を賛美して真の神を賛美しなかった
形のある偶像だけでなく、心の中に、不義に引き込むものを持っているならそれは偶像です(エゼキエル14:7-8)。
私たちの寿命も生きる道もすべてを握っておられるのは神です(ダニエル5:23、詩篇1:6)。神を賛美しましょう。
まとめ:
私たちは御言葉をよく学び、その中の信仰者や失敗者から学び、悟りましょう。
神の御前にへりくだり、神のものを大事に扱いましょう。
そして、神の教会を愛し、神を賛美しましょう。
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