18.07.22

神様は私たちの信仰を立て直し、素晴らしいご計画へと導いておられます。私たちは神様との関係を立て直すために、どうしたらよいのかをアブラハムの信仰を見ながら学びましょう。

1.捨てるべきものを捨てる

アブラム(アブラハム)がウルにいたころ、神様はアブラムに「あなたの土地とあなたの親族を離れ、わたしがあなたに示す地に行け」と命じられました(使徒7:2)。そこでカナンに向けて出発しましたが、父テラも一緒でしたので、彼らは途中のハランで住み始めてしまいました。恐らくテラが偶像崇拝者でしたから(ヨシュア24:2)、ウルやハランという月神礼拝の中心地から離れられなかったのかもしれません。しかし、神様はアブラムに、「あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい」と改めて言われました。神様は、アブラムが偶像から離れることを願っておられたのです。それは神様がアブラムの信仰を立て直し、すばらしいご計画を実現させようとしておられたからです。アブラムはみことばに従い、父の家を離れ、ハランから旅立ちました。

もし私たちが、神様以外のものを神とし、信仰の妨げになるものをもっていたら、それを捨てなければなりません。あるいは、信仰の成長にさまたげとなる環境に身を置いていたなら、離れなければなりません。この世の生き方に慣れ親しみ、神様との霊的な関係を深めていけなくなっているなら、神様との関係を築くため、自らの手で不信仰な環境を捨て、変えていかなければなりません。この世と調子を合わせてはいけないのです(エゼキエル14:6-8ローマ12:2)。

2.新しい旅が始まる

アブラムは父の元を去り、故郷を出て、神様の示される地を目指して旅を始めました。しかし、アブラハムは地上では領土を得たり国を造ったりすることはできませんでした。その代わり、もっとすばらしい天の故郷を夢見るようになり、地上では旅人であることを悟りました(ヘブル11:13-16)。

私たちも天の故郷・御国を目指し、神の国を第一に求めて歩みましょう(コロサイ3:2マタイ6:33)。私たちは地上に生きていますが地上の者ではなく、神の国の者です(ピリピ3:20)。この世の者ではなく、天国の者です(ヨハネ17:14,16,17)。私たちの旅のゴールは地上のものではなく、天の御国です。そのために神様を求め続けていきましょう。

3.祝福され、祝福を分け与える者となる

神様の約束は、「そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。」ということでした。アブラムはさまざまな試練を乗り越え、神様の御声に生涯従い通しました。そして彼の子孫からイスラエルという神様に選ばれた国民が誕生し、また、アブラムから始まった信仰による義にならって、世界に24億人(2012年推計)のクリスチャン、すなわち教会が誕生しました。つまり、アブラムの血筋からはイスラエルが生まれ、信仰からは教会が誕生したのです。このようにアブラムは祝福され、偉大な者となりました。

わたしたちも、捨てるべきものを捨て、神様に従って歩むなら、自分も祝福され(ヨハネ6:35、8:12)、また、多くの人々に神様の救いを届ける者となるのです(マルコ1:17)。

アブラムは神様の御声に従い、地上の故郷を捨て、神様の示す地を目指して旅立ちました。そして神様の約束の通り、偉大な人物となりました。私たちも神様との関係を築いていくため、信仰の妨げとなるものを捨て、主とともに歩む新しい旅に出発しましょう。そして豊かに祝福を受け、また神様の祝福を分け与える者となりましょう。

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