16.05.22
暗闇の中で世界の光となる
使徒27:9-26
パウロたちの船は嵐の中で危機的な状況にありました。このとき、276人の乗客の中で、イエス様を信じる者はパウロ一人でした。しかもパウロは囚人の立場で、最も小さい者でした。ところがパウロは最も重要な役割を果たし、皆を救いに導いたのです。困難な状況の中で、世界の光、圧倒的な勝利者となる信仰を学んでいきましょう。
1.神様が共におられるなら、少数派でも勝利者
パウロたちの乗った船には276人乗っていたとありますが(v.36)、クリスチャンはパウロだけでした。275人対1人という状況で、パウロなどは相手にされませんでした。しかもパウロは囚人の立場で、まったく身分の低い立場にありました。しかし、神様はパウロとともにあったのです。
たった一人でも、神様を信じるなら、神様が共におられ、神様が味方なのです。たとえ人々が受け入れていなくても、あるいは能力もなく経済力もなく、何もなかったとしても、神様が共におられれば、勝利者なのです(ローマ8:31、37、Ⅰヨハネ5:5、詩篇37:16-17)。
2.神様と共にある人は、困難な状況でいっそう輝く
嵐の中、絶体絶命の危機の時、パウロだけは希望を抱いていました。そして神様からのメッセージを皆に伝えました。「元気を出しなさい、船は失われるが、皆の命はすべて守られます」とメッセージしました。そのとき皆は元気づけられました。
皆が絶望にある状況の中で、パウロは希望を持っていました。それは彼が神様を信じていたからです。また神様がパウロと共におられたからでした。そして神様から救いのみことば、約束をいただいていたからです。
私たちクリスチャンは、困難な状況でも喜びと希望ががあります(Ⅱコリント12:9-10)。このことは、人々の目には不思議に思われることでしょう。このとき主を証するチャンスとなるのです(Ⅰペテロ3:15)。
3.神様から来る希望を分かち合うなら世界の光となる
人々が生きるか死ぬかの状況の中で、パウロは自分の確信するすばらしい主を証しし、皆を励まし、希望を与えました(v.25-26)。同船の人々はパウロの信仰に驚いたことでしょう。皆はパウロの激励により、希望をもち、パウロに従い、その言葉通り全員の命が助かりました。このパウロの素晴らしい働きは、神様がパウロと共におられたからです。困難な中でも圧倒的な勝利者となっていたからです(ローマ8:37)。これこそ世界
の光となっている姿なのです(マタイ5:14)。
私たちは困難な中で、喜びと希望をもって歩むことが大事ですが、その喜びを人々に分かち合い、人々を励まし、希望を分かち合うことができれば、もっと素晴らしいことが起こります。人々がイエス様を信じて救われるのです。これが暗闇の中で光り輝く真の光、世界の光となる信仰です。
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