獅子の穴に投げ込まれたダニエル
ダニエル6:1-24(とくに6:1-10、16-23)
2022.5.22
私たちクリスチャンは神に祈り礼拝します。ダニエルも神に祈る人でしたが、どんな時にも、何があっても、神に祈り、礼拝する人でした。ダニエルの話から、ダニエルの祈りと信仰の姿勢を学びましょう。
1.何があっても神に祈り礼拝しよう
BC597年、バビロン帝国よって南ユダ王国は陥落し、ユダヤ人は捕囚となりました。その中に少年ダニエルもいました。彼は誠実で、多くの人から信頼されたので、元々は捕虜だったのにもかかわらず、王に仕える役人となりました。
BC539年、バビロン帝国が滅び、メド・ペルシャ帝国の時代になりました。この時も、ダニエルは120州の太守たちを監督する3人の大臣の一人となりました。その3人の中で、ダニエルはすべての面で他の2人よりもはるかに優れていました。悪者たちはダニエルを妬み、彼を訴える口実を見つけようとしました。しかし、彼らはダニエルを訴える口実を見つけることができませんでした。ダニエルには、何の怠慢も欠点もなかったからです。なぜなら、神の霊がダニエルに宿っていたからです(ダニエル6:3、4:8)。
ダニエルは神の霊に従い、いつも神に祈り礼拝していました。悪者たちが彼を訴えるため、30日間王以外の者に祈ってはならないという法律を作りました。これに違反すると獅子の穴に投げ込まれるという恐ろしい法律です。しかし、ダニエルはいつものように、神に祈り礼拝し続けました(ダニエル6:10)。彼は毎日、しかも1日に3度、神に祈り感謝し礼拝をささげていました。彼は30日間だけ礼拝を休むということもしませんでした。
私たちも、いつも祈り続け、感謝しましょう(Ⅰテサロニケ5:16-18)。様々な問題があり、祈りが妨げられることがあるかもしれませんが、それでも祈りと礼拝をやめてはいけません。ダニエルのように、何があっても祈り礼拝する人になりましょう。
2.死を恐れないで神に信頼しよう
①神に信頼し、すべてをゆだねよう
ダニエルは、悪者たちの訴えにより、獅子の穴に投げ込まれることになりました。しかし、彼は恐れたり抵抗したりしませんでした。それは神を信頼していたからです(ダニエル6:23)。
その「信頼」は、神にすべてを委ねるという信頼です。「神に祈っていれば獅子の穴に投げ込まれるはずがない」という自分勝手な考えではありませんでした。そのような自分勝手な考えは、正しい信仰ではありません。自分の思った通りにならないと、信頼は消え、疑いへと変わってしまいます。祈った通りにならなくても、神を神として崇め、神の権威を認めることが、本当の神への信頼です。
私たちは「神を信じる者は何の苦しみにも遭わない」という自分勝手な考えをやめましょう。神がすべてを支配されておられるので、神にすべてをお任せする信仰を持ちましょう。それが神に対する全き信頼なのです。
ダニエルはすべてを神の御手にゆだね、たとえ自分の命が失われることがあっても、主に信頼し続けました。ダニエルは本当に獅子の穴に投げ込まれてしまいましたが、彼は神に信頼していたので、神は彼を獅子から救い出してくださいました。神に信頼する者は守られるのです(箴言29:25)。
②神の栄光を求めよう
この出来事は、単にダニエルを救っただけではありませんでした。メド・ペルシャ帝国のダリヨス王は、ダニエルの神を認め、帝国の全土にダニエルの神を恐れるようにと書き送りました(ダニエル6:26-27)。神はこのダニエルの救いを通して、神の栄光を現わされたのです。神はご自身の栄光を現すために、素晴らしい御業を現わされます。
私たちはどんな時も、何があっても、神に祈り礼拝しましょう。私たちが様々な問題で祈りと礼拝が妨げられるきも、聖霊に従い神に祈り礼拝し続けましょう。そして、すべてを神の御手にゆだね、信頼しましょう。神はご自身の栄光のために、素晴らしい御業を現わしてくださいます。
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