19.09.22

ユダヤの結婚は、新郎が友人たちと自宅を出て、行列を作って花嫁の家に行きます。花嫁の家に着くのは何時になるかわかりません。夜中になることもあります。花婿が花嫁の家に着くと、その家の娘たちが出迎え、花嫁とその友人たち、および娘たちは、花婿とともに行列を作って花婿の用意した新しい家に行きます。そこで祝宴がもたれます。

今日は花婿が来るのを灯をもって待っている10人の娘たちの話です。この娘たちのうち、5人は愚かで5人は賢かったとあります。私たちも賢い娘たちのようになるためにはどうしたら良いか、ともに学びましょう。

1.主は私たちを迎えに来てくださる

花婿を迎えるために10人の娘たちが灯を持って待っていました。聖書では、花婿はイエス様で、花嫁が教会(エペソ5:31-32)、すなわち、私たちクリスチャンです。このたとえ話では、10人の娘たちはクリスチャンを表しています。イエス様は、近い将来、イエス様を信じる者たちを迎えに来てくださいます(Ⅰテサロニケ4:16-17、ヨハネ14:3)。

主が私たちを迎えに来て、私たちを天に引き上げてくださる日を携挙と言います。これは、キリストと教会の結婚です。また、主がその愛するしもべたちを患難から守ってくださるのです。なぜなら、地上では、人々は反キリストの支配に苦しみ、天変地異によって多くの人が死んでしまうからです。

10人の娘たちのうち、5人は祝宴に入ることができませんでした。主と共に天に引き上げられないということは、とても恐ろしいことです。そのときは本当に後悔することになります。しかし、天に引き上げられ、天で主と兄弟姉妹たちに再会することは最高の喜びです。

2.常に信仰の灯をともそう

私たちは目を覚まして、灯をともして主を迎えなければなりません。灯をともして花婿を待つということは、信仰の灯をともすことです。ではどうすればよいのでしょうか。

a.御言葉に従って生きる

主の御言葉に従い、忠実な信仰生活を送ることです。主の御言葉は私たちの光なのです(詩篇119:105、130)。

b.祈り続ける

様々な問題によて信仰を失う人はたくさんいます。自分は大丈夫だと油断しないで、祈り続けなければなりません。ルカの21:34-36に書いてあるように、欲望によってではなく、信仰によって歩めるように、この世の煩いのために沈み込んだりしないで主を信頼して歩めるように、そして、主の御前に責められることなく誠実な歩みができるように祈ることが大切です。

c.福音を宣べ伝える

私たちは信仰の灯をともすことで、暗闇を照らし、人々にイエス様の光を現わしていかなければなりません。光である主を、ことばと行いをもって証ししましょう(マタイ5:16)。

3.聖霊の油に満たされよう

賢い5人は油を用意していました。この油は聖霊を意味しています。私たちには聖霊の油が必要です。救われたときに感じた喜びも、時がたつと薄れてくるものです。信仰の火を燃やし続けるには、聖霊に満たされていることが必要です。

聖霊に満たされると聖霊によって湧き上がる喜びの泉が、私たちの心の内側からあふれてきます(ヨハネ7:37-39)。ここでいう湧き上がる喜びは聖霊によるものです。聖霊に満たされていると、人生の様々な困難や悲しみを乗り越え、主を見上げて前進できます。

私たちは聖霊に満たされることを祈り求めましょう。求める者に主は聖霊をお与えくださいます(ルカ11:9-13)。

 

主の来臨を前にして、いよいよ私たちは信仰の灯をともし、主を待ち望むものとなりましょう。聖霊を求め、満たされ、聖霊によって信仰の光を輝かせましょう。

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