191215
ヨセフはイエス様の父であり、重要人物です。しかし聖書でヨセフについて書かれてある箇所は多くありません。しかし、ヨセフは、御使いから受けたメッセージを通して人生が大きく変わりました。このヨセフの信仰を学びましょう。
1.神様は私たちの思いよりも高い思いをもっておられる
ヨセフはダビデ王家の末裔ではありましたが、貧しい大工でした。誠実で愛の人だったようです。ヨセフの婚約者マリヤは、聖霊すなわち神の霊によって身ごもりました。ヨセフはそれが聖霊によるものであることを知りませんでしたので、非常に悩み悲しみ、マリヤを守るためにもひそかに別れようと心に決めました。ところが御使いが夢に現れ、マリヤに宿っているのは聖霊によるものだから結婚するようにとの御告げを受けました。そこでヨセフは御言葉に従いマリヤを妻として迎えました。
ヨセフにとっては自分の結婚の問題です。しかし、神様はもっと大きな視点で見ておられました。ヨセフがマリヤとひそかに別れようと考えましたが、神様はもっと大きな御計画をもっておられたのです。
私たちにもそれぞれ自分の問題があり、どうすればよいかと考え、最善の道を考えます。しかし、神様はもっと高くて良い御計画を持っておられます(イザヤ55:8-9)。私たちは神様の御心を求め、祈り、御言葉を学び、信仰をもって神様の御計画を受け入れましょう。
2.神様はインマヌエルなる神をこの世界に送ってくださった
神様の高い思いは、ヨセフ一人を助けることとして考えず、民全体を助け、救う道を持っておられたのです。それは、神様が私たちと共におられるようにするというものでした。インマヌエルとは、神が私たちとともにおられるという意味で、次のようなことです。
- 天の神が人間の住む地上に来てくださった
- 霊なる神が人としての肉体をもって来てくださった(Ⅰヨハネ4:2)。
- 信じるすべての人々とともに、いつも、いつまでも共にいてくださる(マタイ28:20)。
- 主の御名によって集まるところ、教会に主がおられる(マタイ18:20、エペソ1:23)。
3.神様が送ってくださったイエス・キリストは救い主
その方はイエス・キリストであり、「ご自分の民をその罪から救ってくださる方」です(マタイ1:21)。なぜ神様はその御子を送らなければならなかったのでしょうか。
- 罪のない方が罪人の罪を負うことができる
イエス様は私たち人類の罪の身代わりとして犠牲となりました。世の罪を取り除く神の小羊なのです(ヨハネ1:29)。罪ある者が罪人の身代わりはできませんが、罪なき神の御子は人類の罪を身代わりに受けることができる方です。イエス様は処女降誕によるため、人間の罪を引き継いでいないのです。
- 人の罪を負えるのは人だけ
神が神としてではなく、人となったからこそ人の罪を身代わりに受けることができるのです。つまり、神であり人である方だけが人類の罪を身代わりに負うことができるのです。
- 見えない神様の愛の現わされた
神様の人間に対する愛を現してくださった。罪深い人間のために御子イエス様が犠牲になることを通して、神様の愛を見える形に現わしてくださったのです(ローマ5:6-8)。
このような素晴らしいお方が救い主イエス様です。「イエス」とは「救い」という意味です。神様は御子を救い主として私たちに与えてくださったのです。
ヨセフは自分の思いではなく、もっと大きな神様の御計画に従いました。その御計画とは神様のひとり子イエス様が世界に与えられるためだったのです。私たちも自分の考えよりも偉大な神様の考えと御計画に従い、イエス様の救いを宣べ伝えましょう。
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