マタイの福音書 3:1-12

2023年6月11日 

今日の箇所にバプテスマのヨハネが登場しています。彼の働きの中心は、イエス・キリストの道を備えることにありました(3節)。今は世の終わりの時代だと思います。現代の教会、クリスチャン、私たちの使命は再臨される主の道を備えることです。どのようにして主イエスの道を備えるのでしょうか?

 1.福音を宣べ伝えることによって

荒野にいるバプテスマのヨハネに神のことばが下り、彼は悔い改めに基づくバプテスマを説くようになりました(ルカ3:2,3)。荒野とはどのような場所でしょうか?

①静かな場所です。静まる時に神の言葉が聞こえてきます。主イエスの例。イエスは、朝早くまだ暗いうちに起きて、寂しい所へ出て行き、そこで祈っておられたマルコ1:35)、マリヤ(ルカ10:38-42)、エリヤ(Ⅰ列王記19:11,12)。

②試練の時ともいえます。順調な時は、神の言葉があまり響いてこないかもしれませんが、試練の中にある時、神の言葉が心に響いてきます。

神の言葉が下ってくると、私たちは福音の言葉を語るようになります。

 2.自分を小さくして、主イエスを大きくすることによって

当時有名であったバプテスマのヨハネは高慢にならず、自分をわきまえてへりくだり、人の目を自分に向けさせませんでした。そうではなく人々の注目を主イエスに向けさせようとしました。彼は言いました。「あの方は盛んになり私は衰えなければなりません」(ヨハネ3:30)。それが神から与えられた彼の役割だったからです。私たちのモットーもバプテスマのヨハネのように「自分を小さく、主イエスを大きく」にしましょう。神の目はへりくだった者に注がれます。「神は、高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお授けになる」(ヤコブ4:6)。

3.聖霊による働きをすることによって

バプテスマのヨハネは水でバプテスマを授けましたが、主イエスは聖霊と火のバプテスマを授けるお方です。主イエスも初代教会も聖霊が注がれてから本格的な働きを開始しました。この終わりの時代、聖霊の働きはますます強くなっていくと信じます。火には燃やす働きがあります。私たちの信仰が冷めてしまうことがあるかもしれません。そのような時こそ聖霊の火が必要です。聖霊の力が注がれる時に、私たちはイエス・キリストの証人となります(使徒1:8)。

 

へりくだって、神の言葉と聖霊を待ち望み、この終わりの時代にあって再臨される主イエスの道を備える者となっていきましょう。

 

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