24.6.16.

日頃、家族のために、一生懸命働いているお父さんたちに感謝したい。さらに、私たちの天の父なる神にも感謝をささげたい。

1.感謝することは良いことである

コロ3:15に、「感謝の心を持つ人になりなさい」とある。また16節では、「感謝にあふれて心から神に向かって歌いなさい」とあり、さらに17節には、「あなたがたすることは、ことばによると行いによるとを問わず、すべて主イエスの名によってなし、主によって父なる神に感謝しなさい」とある。またパウロは、エペ5:20でも、「いつでも、すべてのことについて、私たちの主イエス・キリストの名によって父なる神に感謝しなさい」と命じている。Ⅰテサ5:18でも、「すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです」と言っている。

神は、私たちに感謝して欲しいから、感謝するように命じているのではない。感謝することは、良いことであり(詩92:1)、私たちに祝福をもたらすものなのである。

① 心の平安が与えられる

感謝をささげることによって、心の平安が得られる(ピリ4:6-7)。どのような状況の中にあっても、神に感謝をささげる時、恐れや不安は消え去り、ネガティブな思いから守られ、怒りや苛立ちの侵入を防ぐことが出来る。Cf.ピリピ3:1

② 健康が与えられる

常に感謝をささげ、心に平安のある人は、肉体的にも健やかであることが出来る。しかし、常に怒りや苛立ちなど苦々しい思いを持つと、心にストレスがたまり、健康を損なってしまう(箴14:30)。平安な心を保つことは、健康を保つための秘訣。

2.感謝は心の態度である

感謝出来るかどうかは、周りの人や状況によるのではなく、心の態度による。心の態度とは、物事の捉え方、考え方のこと。確かに、何の問題もなく、全てが順調な時、感謝することは簡単。しかし、状況が良ければ、感謝出来るという訳ではない。状況が良くても、心の態度(考え方)が悪ければ、不満は出て来る。逆に、どんなに状況が悪くても、心の態度(考え方)によっては感謝出来る。

パウロは、「私は、どんな境遇にあっても、満ち足りることを学びました」(ピリ4:11)、「私は、貧しさの中にいる道も知っており、豊かさの中にいる道も知っています。また、飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、あらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています」(ピリ4:12)と告白している。「学びました」と「心得ています」は、英語聖書(NIV)では「learn」(習得する)という言葉が使われている。パウロは、どのような状況の中でも、感謝出来る心の態度(考え方)を習得していた。

どのような状況の中でも、感謝出来る心の態度(考え方)は、自然に、自動的に身に付くものではない。何度も訓練して身に着けるべきもの、習得するべきものなのである。日々の生活の中で、何度も繰り返して、感謝することを訓練することが必要。

3.良い面(与えられている主の恵み)に目を向ける

どのようにしたら、どのような状況の中でも感謝出来るのか。同じ事でも、見方によっては、不満に感じたり、逆に感謝出来たりする。感謝出来ない事でも、見方によっては、感謝出来る。悪い面(マイナス面)だけに目を向けるなら、口から不平不満や文句しか出て来ない。しかし、良い面(プラス面)に目を向けるなら、口から感謝の言葉が出て来る。どんなに悪い事の中にも、必ず良い点が見つかるはず。感謝出来ない事の中にも、必ず感謝出来る点があるはず。

私たちは、悪い面ばかりに気が取られてしまい、神からの恵みを見落としてしまいがち。しかし、どのような中にも、主の恵みがある。パウロは言っている(Ⅱコリ12:7-9)。もう一度、自分に今どのような恵みが与えられているか考えてみよう。今、自分に与えられている恵みを一つ一つ挙げてみるなら、不平不満よりも、感謝すべきことの方が沢山ある。

詩103:3-5には、「わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。主はあなたのすべての咎を赦し、あなたのすべての病をいやし、あなたのいのちを穴から贖い、あなたに、恵みとあわれみとの冠をがらせ、あなたの一生を良いもので満たされる」とあります。悪い面、持っていないもの、失ったものに目を向けるのではなく、今与えられている恵み、「主の良くしてくださったこと」に目を向け、一つ一つを感謝しよう。

まとめ&結論

感謝することは、私たちにとって良いこと。感謝をささげることによって、心の平安が得られ、健康も与えられる。感謝出来るかどうかは、周りの人や状況によるのではなく、心の態度による。状況や他の人を変えることは出来ないが、自分の心の態度を変えることは出来る。感謝は、何度も訓練して身に着けるべきもの、習得するべきもの。どのような状況の中にあっても、感謝することを選び取る訓練をすることが大切。

人生に起こる全ての事において、どんな状況の中でも感謝しよう。悪い面、持っていないもの、失ったものに目を向けるのではなく、今与えられている恵み、「主の良くしてくださったこと」に目を向け、一つ一つを感謝しよう。

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